一眼レフ写真の初心者向け F値について

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F値について デジタル一眼レフの基本

さて今回の写真の初心者向けデジタル一眼レフ講座は、F値(「えふち」と読みます。)について説明します。これまで、絞りとシャッタースピードについて話をしましたが、この2つとF値というのは切っても切れない関係にあるのです。親子というか、兄弟というか、師弟というか、恋人同士というか、まぁいずれにしても深い関係にあるのですよ。

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F値って何だ?

早咲きの桜 F値って何だ?

これまでに、絞りは光の量、シャッタースピードは光が当たる時間をコントロールするということを習いました。F値とは、一言で言うと絞りによってコントロールされる光の量を表す数値だと思ってください。別名絞り値とも言います。なるほどですね。つまり、絞りの具合(光の量)がデジタルに数字で表現されているわけですよ。

F値が小さいほど光の量が多く、F値が大きいほど光の量が少なくなります。ちょっとややこしいですが、決まりごとなのでしゃぁないですな。写真初心者の方にはわかりづらいので、表にまとめてみます。私はF2.8というレンズを持っていますので、そのレンズを例にします。

F値2.84.55.68
絞り開放やや開放やや絞り絞り
光の量多いやや多いやや少ない少ない

表のうち2.8, 4.5, 5.6, 8という数字がF値です。私が通常の撮影でよく使うF値です。F2.8のレンズは一番開放した状態のF値が2.8という意味です。このレンズで一番光の量が多い状況です。F値が大きくなるとだんだん光の量が減っていきます。この例では、F8の時に一番絞っている状態で光の量が少なくなります。これが、絞りとF値の関係です。わかりますか?

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F値とシャッタースピードとの関係

小樽運河 F値とシャッタースピードとの関係

絞りとF値の関係がわかったところで(ホントにわかりましたか?)、今度はシャッタースピードとF値との関係ですよ。また表を使います。(初心者の方に優しく)

F値2.84.55.68
光の量多いやや多いやや少ない少ない
シャッタースピード速いやや速いやや遅い遅い

光の量が多いと露光時間が短くて済むので、シャッタースピードは速くなります。逆に光の量が少ないと露光時間が長く必要なので、シャッタースピードは遅くなります。これはなんとなく論理的にわかりやすいような・・・

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F値が小さいとボケやすくなる

F値4.5で撮影した六義園紅葉
写真1
F値8で撮影した六義園紅葉
写真2

ボケを実感してもらうために、ここで2枚の写真を比較してみましょう。2枚とも紅葉真っ盛りの東京・六義園で撮影したものです。美しいですなぁ、というのは置いておいてF値の話に戻しましょう。写真1はF値を4.5で撮影したものです。手前の紅葉ははっきりと写っていますが、後方の人の姿や傘はちょっとボケていますね。「ボケて写っている」という意味ですよ。勘違いしないようにね。

一方写真2はF値を8にして撮影したものです。風景全体がはっきりと写っていて、ボケは少ないですね。これがF値の違いなのです。なぜボケたりボケなかったりするのか、というのはまた後日として、初心者の方は今回はF値が小さいとボケやすいということだけ覚えといてくださいな。

赤いバラのアップ写真でボケを実感

ホントは上のバラの写真の方がボケをより実感できますよね。この写真はF値2.8で撮影したものです。真紅のバラはくっきりと写り、背景の緑色っぽいもの(多分葉っぱでしょう)はかなりボケてますねぇ。うん、こっちの方がわかりやすい。私の持っているレンズの絞りを開放にした状態(F値2.8)にすると、バラの花が浮かび上がるような写真になるのですよ。F値が小さいから背景がよくボケるのです。

これらの写真で気づいたことがありませんか?うーん、なんだろう。そうです、アップの写真の場合はF値を小さくするのがいいのです。これはアップ写真で、主となる被写体を浮かび上がらせたい場合に有効なのです。逆に風景写真のように広い範囲を撮る写真の場合は、F値を大きくするのがいいのですよ。F値が大きいと全体がはっきり写るからです。なぜかって?それはまた後日ということで。


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コメント

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