1年前の紅葉の記憶をたどる、京都の紅葉シリーズです。いつの間にかシリーズになりました。さて今回は東寺の紅葉をお届けです。まず動画をご覧くださいませ。
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Nature and Culture in Japan
東寺は弘法大師空海の小宇宙
さて東寺についておさらいです。東寺はおよそ1,200年前に建てられた平安京の遺構です。朱雀門の東側にあったため東寺と言われていますが、西側には西寺というものありました。1,200年前っていつ頃?平安遷都の頃ですな。気が遠くなるくらい昔ってことですよ。ご存知の通り世界文化遺産にも登録されている由緒ある寺なのです。
桓武天皇が建てた寺ですが、東寺と言えば弘法大師空海が有名です。空海が中国から学んできた密教を広めるために東寺をうまく使ったようですね。
私が訪問して一番圧倒されたのは、講堂にある立体曼荼羅です。
密教を伝え広めるために建立された講堂。その教えを、視覚的に表した羯磨曼荼羅(かつままんだら)、いわゆる立体曼荼羅(りったいまんだら)は、弘法大師空海の手によるものです。
出典:東寺ホームページ
曼荼羅を抜け出した、如来、菩薩、明王、そして天部の二十一尊の仏さまは、弘法大師空海の教えを、いまを生きる私たちに語り続けています。
百聞は一見にしかずですから、ぜひ一度見に行ってくださいな。とにかくすごいです。空海という人はすごいなと、ただただ感嘆しますよ。国宝がずらりと並び、それぞれが異彩を放っているにも関わらず、全体の調和が取れている。まさに空海が3次元で表現した密教の小宇宙であります。
東寺のシンボルは五重塔
さて講堂の話から入ってしまいましたが、東寺のシンボルと言えば五重塔ですよね。かつては京都駅の新幹線ホームからも見ることができ、五重塔が見えると「あぁ、京都に着いたわぁ」という感覚がありました。今では高いビルができてしまったため新幹線ホームからは見えなくなりましたが、それでも京都のランドマーク的な位置付けです。
京都駅から歩いていくと、この五重塔がだんだん見えてきます。高さ55メートル、木造建築としては日本で一番高い建物です。とにかく背が高い。鳥羽伏見の戦いの時には、あの西郷どんが五重塔に登って幕府軍を見張っていたというからそれもすごいことですけどね。
東寺の紅葉は池の周りがおすすめ
さてと、紅葉の話に戻りましょう。入口を入って境内を五重塔方向に進んでいくと、絶妙に池が配置されています。その周りに多くのカエデの木が植えられており、紅葉を楽しむことができます。池の風情とあいまって、真っ赤なカエデが燃えるように目に入ってきます。
この写真も池のほとりの紅葉です。水、石灯篭、紅葉と贅沢な組み合わせですな。この日は風が強く、日が翳っていましたが、それでも十分に紅葉を楽しむことができましたよ。
さらにもう一枚、池の端の紅葉を。こちらは色づき具合がちょっとオレンジっぽいですね。この真紅とオレンジの組み合わせの紅葉が、私はとっても好きなのですよ。今回の「美しポイント」はこちらです。
まだまだある東寺の紅葉スポット
東寺にはいくつかの門があります。人が通れる門もあれば、閉じられている門もあります。この写真は閉じてある門の前の紅葉を撮ったものです。ちょうど風が吹いて、他の木から葉っぱが舞い散っています。良いシャッターチャンスですな。
こちらも池の周りの紅葉ですが、後ろに見えているのがさっき話した講堂です。古びた建物と紅葉の組み合わせも、いとをかし。
この写真は紅葉がメインではありませんが、白砂の庭が印象的だったためパチリしました。ちと空がどんよりしているのがマイナスですね。こういう時は空を写真に入れてはいけないのですよ!まだまだ修行が足りんな。弘法大師に弟子入りする必要があるかも。
東寺へのアクセス
京都市の中心ですので、電車が便利です。それぞれ駅からはちょっと歩きますよ。健康のため歩きましょうね。
JR「京都駅」八条口より徒歩15分(約1.1km)
近鉄「東寺駅」より徒歩10分(約0.6km)
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