今回は被写界深度について覚えましょう。「え、何?ひしゃかいしんど?」と、初心者の方の声が聞こえてきそうです。またまた難しい写真の用語が出てきましたねぇ。覚えろと言われても、そう簡単には行きませんよ。
被写界深度とはピントが合う範囲のこと
早速答えを言ってしまいました。被写界深度というのは、写真のピントが合う範囲のことを言うのです。カメラでピントを合わせると、ピントの合っている箇所はシャープに写りますが、それ以外の箇所はピントがボケていますよね。これは被写界深度のなせる技なのです。
上の写真を見てもらうとわかりますが、葉っぱにピントが合っていますね?一方で背景の白いのやら黒いのやらにはピントが合っていません。つまりボケているわけです。これは何も私がボケているわけではなく、あえてピントを外しているのですよ。早くもボケかましてますね。
話は変わりますが、この写真はお気に入りなのです。何せ私は葉脈フェチですので。今回の「美しポイント」に指定!
F値が被写界深度を決める主な要素
被写界深度を決める要素はいくつかあるのですが、代表的なものはF値です。初心者のあなた、F値って何だか覚えてますか〜?この前やりましたよね?忘れた人は下にリンクを付けておきますので、復習しておいてくださいね。
F値が小さいとピントが合う範囲が狭くなります。逆にF値が大きいと広い範囲でピントが合います。左の写真は、F値が4で撮影しました。比較的F値が小さいので、黄色いチューリップはシャープに写っていますが、背景の水玉(水が太陽光に反射している)がボケてますね。
被写界深度が比較的狭い例でした。
一方この写真は、F値を8で撮影しました。比較的広い範囲にピントが合っていますね。これは、被写界深度が比較的広い例です。
レンズの焦点距離でも被写界深度が変わる
実はもう一つ、被写界深度を決める要素があるのです。(また初心者を混乱させるのか!)それは使用するレンズの焦点距離です。焦点距離は、レンズによって決まります。12ミリとか40ミリとか言う、レンズについたあの数字のことです。レンズの焦点距離が短いと被写界深度は広くなります。逆に焦点距離が長いと被写界深度が狭くなってボケが出やすくなります。
この写真は初夏の山を撮影したものですが、比較的焦点距離の短いレンズで撮っているので、山全体にピントが合っているわけですね。
被写界深度をコントロールしてあえてピントをボケさせる理由
被写界深度がわかったところで、なぜ被写界深度を考えないといけないのかを見てみましょう。広い範囲にピントを合わせたり、あえてピントをボケさせたりするのは面倒くさいですよね。でもこれがデジタル一眼レフの醍醐味なのですよ。
それはこの講座を開始する時に「私の一眼レフの歴史」でもお話ししたことです。そう、F値が小さいと背景がボケて写真が立体的に見えるのですよ。
私もそうでしたが、写真の初心者の方は、こういうのを見ると感動します。
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