写真の初心者向けデジタル一眼レフ講座は、今回も続けて基本についてです。シャッタースピードのことを覚えましょう。シャッタースピードって、なんとなくわかりますよね?シャッターのスピードでしょ?そのまんまやん。実はこのシャッタースピードもちょっと奥が深いんですよ。
シャッタースピードとはシャッターが閉じる速さ
シャッタースピードというのは、シャッターが閉じる速さのことなのです。初心者の方がそれを理解するために、また光の話をしましょう。カメラって光で記録するって話をしましたね。センサーに光が当たる時間のことを露光時間と言うのですよ。その露光時間を調整するのがシャッターなのです。
露光時間が長いほど、写真は明るくなります。これは、光をセンサーに当てる時間(露光時間)が長くなるからですね。つまりシャッターが閉じる時間(シャッタースピード)が長い(遅い)と、写真は明るくなるのです。逆にシャッタースピードが速いと写真は暗くなります。
絞りとシャッタースピードの関係
前回、絞りについて話をしましたね。絞りは開放すると写真が明るくなり、絞ると暗くなると言いました。つまり絞りは光の量、シャッタースピードは光の当たる長さを調整するものということがわかりますね。
デジタル一眼レフで写真を撮る時に大切なのは、絞りとシャッタースピードをうまくコントロールして、明るさやボケを調整するということなのです。これって初心者には難しいのですが、だからデジタル一眼レフは面白いのですよ。
白トビと黒つぶれはシャッタースピードで起きる
写真の白トビや黒つぶれっていう言葉を聞いたことありませんか?写真が真っ白になることを「白トビしている」と言います。また、写真が真っ黒になることを「黒ぶつれしている」と言います。どっちも失敗写真の典型ですね。初心者はよくこれをやっちゃいます。これは、シャッタースピードの間違いによって起こるのです。
シャッタースピードが速すぎると光がセンサーに届く時間が短くなり、写真全体が暗すぎて黒つぶれします。逆にシャッタースピードが遅すぎると光がセンサーに届く時間が長くなり、写真全体が明るすぎて白トビします。周りの状況に応じて、適切なシャッタースピードを設定しなければならないのです。なんだか、難しそう。
シャッタースピードは魔術師?
上の写真を見てください。東京日比谷公園の噴水を撮影したものです。噴水の水が水玉になって止まったように見えますよね。これは速いシャッタースピードで撮影したため、被写体が止まったように見えるのです。速いシャッタースピードは、動いている被写体を止めたように撮影したい時に有効なのです。
一方この写真では、川の水の流れが糸を引いたように見えます。これは、遅いシャッタースピードで撮影して、露光時間を長くしたため、水が糸のように見えるのです。この写真のように、流れを表現したい場合には遅いシャッタースピードが有効になります。
どうですか?シャッタースピードは、物を止めたり糸のように流したり、まるで魔術師のようですね。被写体や自分の撮影したい意図に合わせて、シャッタースピードをコントロールすることで、このようにいろんな写真が撮れるようになるのです。初心者の方には難しいけど面白いでしょ?
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