今回は、宮崎旅行のおすすめスポットを5カ所ご紹介します。宮崎と言えば、神話の国ですよね。神話や神様に関するスポット、そして自然、新しい観光スポットも巡ります。また後半では、今回の旅のお役立ち情報をお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。ではまず動画からご覧ください。
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Nature and Culture in Japan
この動画と写真の撮影機材
オリンパスOM-D E-M1 MarkⅡ
オリンパスM.ZUIKO ED 12-40mmF2.8PRO
高千穂峡
渓谷を歩く
最初のおすすめスポットは高千穂峡です。宮崎と言えば高千穂峡というほど有名な観光スポットです。
宮崎の高千穂は、神話の国です。ここにある高千穂峡は、切り立った険しい崖に囲まれた場所です。自然の形がそのまま残っていて、天然記念物にも指定されています。とても神々しくて、自然の神秘と神話の世界の両方を体感できるところです。
私が車を停めた第2あららぎ駐車場からは、急な階段を下ります。まさに峡谷の中へ降りてゆく感覚です。峡谷の下まで行くと、上に神橋が見えます。石造りの橋で、とてもレトロな感じがよかったですよ。私が行った時には紅葉も真っ盛りで、橋の風景とうまくマッチしていました。
歩き始めると、川の音が聞こえてきます。ここは峡谷ですが、流れが急なところとそうでないところが入り混じっています。写真を撮る人にとっては、バラエティに富んでいて楽しむことができると思います。
左は少しスローシャッター気味に撮った写真です。流れが糸を引いていて美しいですね。周りの濃い緑とうまく合っています。
高千穂峡谷では、自然の作り出した造形美を至る所で見ることができます。上の写真は柱状節理です。阿蘇山の火砕流によって作られたもので、柱のような面白い形をしています。こんなものが川面から突き出しているのです。昔の人にとっては、まさに神の仕業としか思えなかったことでしょう。ここが神話のふるさとであることがよくわかります。
川の上流ですので、まだ削られていないゴツゴツした大きな岩もたくさん転がっています。有名なものとしては、「鬼八の力石」という巨石があります。近くで見ると、圧倒されるほどデカイです。高さ3メートル、推定の重さ200トンというから凄まじい大きさです。自然の力には改めて驚かされます。
真名井の滝に到着
そして有名な真名井の滝に到着です。駐車場からここまで歩いて10分くらいです。峡谷を歩きながらですので、ちょっときついところもあるのですが、ハーハー言いながらもなんとかお目当ての滝にたどり着くことができました。
真名井の滝では、定番のカットを撮影しましょう。滝見台という場所がありますので、そこからがこの滝を一番綺麗に撮影できますよ。私が行ったのは午後でしたが、ちょうどうまい具合に上から光が差し込んでいて、まさに神々しいまでの光景を目にすることができました。峡谷の中に光が当たっていると、とても神秘的です。
真名井の滝は定番中の定番なので、いろんな写真を撮りたくなりますね。この写真は微妙に違う角度から撮影しています。奥にちょっと広くなったところがあります。水深が深いみたいで、水が緑色になっています。こういうところも、神話に関係してくるような気がしました。
峡谷の紅葉が見事
真名井の滝の近くには、大きなもみじの木がありました。 ちょうど色づいていて、真っ赤な紅葉を楽しめました。逆光で撮影したので、透過光がとても美しいですね。
真名井の滝の近くには、おのころ池という綺麗な池があります。水が湧いていて、水がとても綺麗です。左上に写っているのはおのころ島といい、神話によれば神々が最初に作った島なのだそうです。この池には錦鯉も泳いでいて、見ているとゆったりとした気持ちになれます。水面に写った紅葉も楽しめます。
ハート型の絵馬が飾ってありました。周りには若いカップルの姿も多かったです。確かに近くにある高千穂神社は縁結びの神様なのです。
鬼の洗濯板
次のおすすめスポットは鬼の洗濯板です。駐車場に車を停めてから少し歩くとすぐに海岸線が見えてきます。日南海岸には、強い波が押し寄せていますが、とても風光明媚な場所です。青島へは弥生橋という橋を渡って行きます。その途中で、鬼の洗濯板を見ることができます。
鬼の洗濯板は天然記念物にも指定されており、とても珍しい光景が広がっています。満潮の時にはよくわかりませんが、潮が引くと上の写真のように縞模様が浮き出してきます。上空から見ると、とても不思議な模様に見えます。昔の人は、これは鬼が洗濯をする場所だと思ったのでしょう。実際にこの目で見てみて、言い得て妙だと思いました。
この縞模様は、長い間荒い波によって柔らかい地層は削られ、硬い地層のみが残った痕跡です。 長い地球の歴史を感じることができますねぇ。
そして、今でもこの青島にはとても荒い波が打ち寄せています。 とても豪快な光景です。こういう高い波に長いこと晒されて、洗濯板は削られて行ったのですね。自然の力は凄い!
青島神社
次のおすすめスポットは青島神社です。弥生橋を渡り終わると、白い砂浜にこんもりとした森が出現します。これが青島です。青島神社の鳥居が見えてきて、ここからが青島神社への参道ということなのでしょう。
こんもりとした森の方向に進むと、やがて赤い鳥居が見えてきます。海岸に面したところに青島神社の鳥居が建っています。
境内に入ってゆくと、朱塗りの建物が目を引きます。この日は天気もよかったので、青空に赤い建物が映えますね。宮崎は神話の土地だけあって、流石にこの青島神社も古い歴史があるようです。山幸、海幸神話に関連する神々を祀っています。
でも境内に入ると、椰子の木の熱帯植物が生い茂り、異国情緒満載です。上の写真を見ると、まるでジャングルの中のように見えませんか?
そうなんです、境内の中にはこのようなジャングルが広がっています。ちなみに、この青島神社にはジャングルトイレというのがあります。料金が50円かかるのでご注意を。私も利用しましたが、確かにジャングルの中にありました。どうでもいい話ですね。
ジャングルの中を抜けてゆくと、赤い本宮が見えてきます。この周りには、「天の平瓮投げ」という願い事を行う場所もあります。この青島神社は、山幸彦と豊玉姫が結ばれた場所ということになっていて縁結びの神です。そのため、ハートの絵馬があったり恋愛に関するパワースポットとしても知られています。
青島に渡る橋の手前には、珍しい黄色いポストが置いてあります。幸せの黄色いポストということで、多くの人がこの前で写真を撮っていました。私も黄色のポストは初めて見たので、記念写真ということで。
青島から駐車場に戻る時に、青島亜熱帯植物園を通りました。ここには、様々な種類の亜熱帯系の花や植物が植えられています。上の写真は、青島亜熱帯植物の敷地内に植えられている椰子の木です。真っ青な空を背景に、とても日本とは思えないような景色ですね。花も鮮やかな物が多く、赤や白など木々の緑に混じって、とても華やかな植物園です。
神々の里を愉しむ『高千穂』~改訂増補版~サンメッセ日南
宮崎で最近人気のスポットと言えば、モアイのあるサンメッセ日南です。サンメッセ日南では、モアイと空中ブランコ、そして青い海が楽しめます。サンメッセ日南は、宮崎県の日南市にあります。海岸線から高台に登って行きます。小高い丘の上にあり、眺望抜群です。
モアイ像には意味がある
さてこのサンメッセ日南の1番の売りは、何と言ってもモアイ像でしょう。イースター島にしかないと思っていたモアイ像が日本でも見られるのです。しかも7体も。
ここのモアイ像は、本場イースター島から世界で初めて復刻版の作成を許されたという凄いものです。復刻版なので、大きさもそのままです。遠くからはわかりづらいかもしれませんが、上の写真の人の姿と比べてもらえば、その大きさが想像できると思います。
ちなみに7体のモアイ像にはそれぞれ意味があります。正面向かって左から、仕事、健康、恋愛、全体運、結婚、金運、学力にご利益があるそうです。私は健康と金運のモアイに触れてきました。さて、ご利益はあるのでしょうか?
せっかくなので、近くからも見てみました。凄い迫力です。ちょうど横に椰子の木が写っていて、対比が面白いですね。
今度は真下から眺めてみます。凄い威圧感ですが、でも顔が何となく優しいので、癒しを感じるモアイ像でした。それにしても鼻の穴がでかい。それにしても空が青い。
このサンメッセ日南自体が小高い丘の上にあるのですが、そこからさらに坂道を登ってゆきます。上から見ると、モアイはこんな感じになります。日南海岸はとても美しく、モアイの背景にはとてもマッチしていました。青い海とモアイ、まるで本物のイースター島に来ているかのような気分です。
海に向かってこぐ空中ブランコ
さらに坂道を登ってゆくと、ブランコがあります。このブランコ、ただのブランコではないのです。乗ってみるとわかりますが、海に向かって飛び込んでゆくような錯覚に陥ります。
木でできていて、軋む音がします。ちょっと老朽化しているような気がしたので、私はちょっとだけしか乗りませんでした。勇気のある人は、どうぞ思い切り海に向かってこいでください。
この写真のように、真正面に海とモアイ像が見えます。迫力満点ですよ。
ちょっと不気味でカラフルなヴォワイアン像
さて、坂をかなり登ってきました。息もゼーゼーとしてきます。ふと気づくと、面白いオブジェがあります。青、緑、黄色などカラフルに塗られた人の像が、どれも同じポーズ、無表情な感じで海を見ています。
これはヴォワイアン像と言って、フランス語で「見る人」を意味します。ちょうど下にあるモアイ像と向かい合うように7体作られています。過去〜未来を見つめているということを表しているのでしょうか。興味深いです。
鵜戸神宮に参拝
神話の国、宮崎の旅も最後のおすすめスポットは鵜戸神宮です。ここは、断崖絶壁の上に建てられていて、勇壮な波とともに神話の世界を味わうことができます。美しく神秘的な朱塗りの社殿と、荒々しい波を堪能できます。
駐車場に車を停めて、鵜戸神宮参拝します。鵜戸神宮は、海幸彦・山幸彦伝説で有名な山幸彦と豊玉姫命の子を主祭神としています。この主祭神の子供が神武天皇と伝えられています。とても由緒のある神社ですね。
最初に見えてくるのが上の写真のような神門です。朱色の門でシンプルですがとても美しい。この門をくぐって参道を進みます。
次に見えてくるのが同じく朱色の門、楼門です。こちらはかなり大きな門です。手前にちょっとした階段がありますが、それを登ってもさらに高さがあるのでかなり威圧感があります。
楼門を過ぎたところにあるのが千鳥橋。ここからは海と奇岩が見られるので、撮影スポットになっています。この千鳥橋も朱色の綺麗な橋です。
この鵜戸神宮は、断崖絶壁に建てられています。当時の人は、このような環境に神が宿っていると考えたのかもしれません。よくこんなところに神社を作った、「あっぱれ」という感じです。上の写真を見てもらえばわかりますが、社殿のすぐ近くに海が迫っています。海岸には切り立った岩がいくつも連なり、白波が立っています。とても迫力のある光景です。
左の写真も、厳しい環境のところに建設されていることがよくわかると思います。黒い岩、青い海、白い波、緑の草、そして赤い神社。色合いとしても、非常にグッドだと思います。
鵜戸神宮は海沿いに建てられているため、上の写真のような光景がずっと続いています。波立つ海を見ながら参道を歩くと、とても神聖な気分にさせられます。
私が訪れたのは平日でしたが、多くの参拝者が訪問していました。皆、一様に海と神社の荘厳な雰囲気を楽しんでいるように見えました。
そして本殿に向かいます。本殿は岩の洞窟の中に作られています。こちらも朱塗りの色鮮やかな建物です。本殿が洞窟の中にあるという、とても荘厳な感じのする空間です。この洞窟の中には、「お乳岩」と呼ばれる岩があります。豊玉姫が自分の子のために、ここに乳房を付けていったという伝説が残っています。今でもそこからは湧き水が出ており、これも神秘的であります。
鵜戸神宮の境内から見られる海岸線に目をやってみましょう。先ほども言いましたが、参道は海に沿って作られているので歩きながらこのような海の景色を楽しむことができます。ここでは太平洋の力強い波が押し寄せていて、迫力満点です。私は参拝を終えた後もずっとこの海を眺めていましたが、全く飽きませんでした。
この写真はかなり高い所から撮ったものですが、下にも階段が続いています。青い海に向かって神社の赤が連なる、良い景色です。それにしても波が高い。
下に降りてみると、海をさらに身近に感じることができます。大きな黒い岩に強い白波が打ち寄せていて、コントラストとしても最高の絵になります。
旅のお役立ち情報
高千穂峡
基本的に路線バスか車でのアクセスになります。路線バスは、延岡駅や宮崎駅から高千穂バスセンター行きのバスが出ています。高千穂バスセンターからは、第1御塩井(おしおい)駐車場まで6分で到着します。
車でのアクセスは、かなり山道の走行になります。私もどこを走っているのか途中でわからなくなるくらいでした。
駐車場は4カ所ありますが、私が行った時にはボート乗り場に一番近い第1御塩井(おしおい)駐車場はすでに満車で、少し離れた第2あららぎ駐車場に停めました。でもおかげで、真名井の滝まで峡谷を歩くことができて自然を満喫できました。駐車場は以下の4カ所です。
下のマップで位置関係を確認してみてくださいね。
・第1御塩井(おしおい)駐車場 有料 500円
・第2あららぎ駐車場 有料 300円
・第3大橋駐車場(無料)
・第4押方駐車場(無料)
青島神社・鬼の洗濯板
青島へは、電車、バス、車のいずれでもアクセス可能です。
電車:JR「青島駅」から徒歩10分
バス :「青島線」下りの「青島」バス停から徒歩10分
車 :「宮崎駅」から25分
車で行く場合は、駐車場がわかりにくいので注意が必要です。民間の有料駐車場もありますが、青島参道入口周辺の無料駐車場がおすすめです。
サンメッセ日南
サンメッセ日南へのアクセスは基本的に車となります。宮崎空港もしくは宮崎駅からひたすら国道220号を南下します。看板が見えたら、今度は山に登って行きます。結構急な坂ですので、ご注意を。
鵜戸神宮
鵜戸神宮へは車でのアクセスになります。宮崎市から旧国道220号線を日南方面に向かいます。途中トンネルで現在の国道220号線と別れますので、注意してくださいね。宮崎市内からは1時間程度で到着します。
旧国道220号線の右側に、「鵜戸神宮」という標柱(上の地図の赤丸箇所)があります。ここから左折して入ってもいいのですが、このルートは後で長い距離の階段を登ることになります。
ちょっと大変、という人は、標柱をやり過ごしてすぐに左側に見えてくる鳥居(上の地図の青丸箇所)を目標にして左折してください。こっちのルートだと車で神門のすぐ近くの駐車場まで行けますので、おすすめです。私も実際このルートを使いました。ただ、途中は民家や狭い道もあるので、走行にはくれぐれも注意してくださいね。
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